KOVEA (コベア)とは
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KOVEA (コベア)は1982年に創業した韓国を代表するアウトドア用品メーカーです。
「Beyond the Limits(限界を超える)」がコンセプトで、シンプルかつスタイリッシュなギアが多く、日本キャンパーの間でもかなり知名度があります。
日本のあの高品質でおなじみの「S社」にOEM供給もしているとか。
品質面もかなり信頼がおけるメーカーです。
購入品紹介
- 型番:KGR-1503
- 五徳装着サイズ:252 × 120 × 236mm (CUBE no ITA含まない)
- 重量:750g
- 点火方式:圧電自動点火
- 出力/消費カロリー : 130g/h – 1,538kcal
- 使用ガス:CB缶、OD缶 (アダプタ使用)
- 素材:ステンレス
- 生産国:韓国
- 購入価格:5,000円 (税込み) @Amazon
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秀逸な点5つ
① デザインが秀逸
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「2014韓国GOOD DESIGN AWARD」の最優秀賞を受賞するほどCUBEのデザインは評価されています。
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この無駄のないシンプルなデザインが最大の特徴です。
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ステンレスの無機質感とウォルナットパネル CUBE no ITAの温かみのある感じが最高の機能美を実現。
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真鍮製のネジも絶妙なアクセントになっています。
おしゃれなキャンプサイトを構築するには、ギアの細かい部分までこだわりたいものです。
![画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: DSC09072-1024x684.jpg](https://www.jeffreyslodge.com/wp-content/uploads/2021/05/DSC09072-1024x684.jpg)
② 掃除が簡単
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吹きこぼれなどは五徳を取り外して、さっと拭けばきれいになります。
クリーナーは天然成分由来の「ECO KITCHEN CLEANER」がおすすめです。
③ 五徳が頑丈
付属の取り外し可能な五徳は安定性が高く、ダッチオーブンやホーロー鍋を乗せても問題なく持ち堪えてくれます。
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スノーピークやSOTOのOD缶一体型シングルバーナーに比べて携帯性は劣りますが、調理時に安心感を与えてくれます。
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④ テーブルが熱くならない
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机上12cmの高さで調理できるため、READYMADE PRODUCTSのダッチオーブンを乗せても、テーブルの表面は輻射熱の影響を受けません。
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⑤ ガス缶が熱くならない (アダプター使用)
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下述CB缶⇒OD缶変換アダプターを使用すれば、熱くなりがちの鍋からガス缶を引き離すことができ、カス缶を輻射熱から守ることができます。
ダッチオーブンなど鋳物の調理器具が使えるため、下はガス、上は炭といった調理方法も可能になります。
ガスコンロで作れる料理のレパートリーも増えます。
残念な点6つ
① 火力が弱め
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最高出力が1,538kcalと決して火力が強いとは言えません。
煮物や揚げ物などを作る場合は、スノーピークの和鉄ダッチオーブン26やSTAUBの22cmサイズのピコココットラウンドを乗せても調理は可能。
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お湯を沸かしたり、米を炊くのに十分な火力ではあります。
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② 自動点火機能に難あり
圧電自動点火機能はついてますが、つかないことが多々あります。
特にフィールドでの着火確率はかなり低く、SOTOのライターやイグナイターでの着火が多いです。
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コツとしては、つまみをゆっくり回すと多少は付きやすくなりますが、日本メーカーのガスコンロに比べたら、着火にストレスを感じます。
③ 収納が嵩張る
大型鍋ものせられる安定性とトレードオフに、収納は結構場所を取ります。
OD缶一体型バーナーや、スノーピーク社のHOME&CAMPバーナーと比較しちゃうと、どうしても嵩張る部類に入ります。
オートキャンプがメインの管理人はそこまで気にしておりません。
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④ 風に弱い
火元が剥き出しですので、もろ風の影響を受けてしまいます。
対策として、後述風防を導入することで解決できます。
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⑤ 低気温に弱い
ガスバーナー全般に言えますが、真冬のキャンプはほぼ火がつきませんので、代わりにストーブか焚き火で調理しましょう!
⑥ 価格高騰
執筆時の2020年7月14日時点、Amazonで7,449(税込み)となっており、管理人が購入した時より2,000円以上も値上がりしています。
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人気商品で、仕方ない部分かもしれませんが、7,000円も出せばもっと高性能の日本製ガスコンロが買えます。。。
カスタムパーツ・アクセサリー
CUBE no ITA -サイドウッドパネル
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管理人大好きNeru Design Worksさんよりリリースしているカスタムパーツです。
無機質な感じのCUBEにモダンさとぬくもりをプラスしてくれます。
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サイドの真鍮ネジも高級感を演出でき、素材やデザインはさすがといところです。
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カスタムは素人にはなかなかハードルが高いです。
サイド4か所のリベットを外すのが最大な難関です。
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管理人は電気ドリルでひたすら削って、やっとの思いで外しました。
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リベットさえ外すことができれば、あとはネジをはめ込むだけです。
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CB缶⇒OD缶変換アダプター
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こちらもAmazonで販売されているものになります。
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当然、市販のOD缶メーカーとしては推奨していない社外品になりますので、使用される際は自己責任でお願いします。
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管理人だけかもしれませんが、ガス缶を火元から離すと輻射熱を気にすることがなくなり、精神的に楽になります。
asi_circle -風防
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asimocraftsさんでリリースされているステンレ板の活用になります。
- 素材:ステンレスヘアライン (1mm)
- asi_circle38低っ サイズ:45mm×230mm
- asi_circle短低っ サイズ:45mm×150mm
2種類の板を組み合わせることで、まさかCUBEとシンデレラフィットの風防になるとは、asimoさんも計算外だったらしいです。
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風防を導入することで、風に弱いというCUBEの最大な弱点を克服することができ、完璧なシングルバーナーへと進化します。
特にとろ火で米を炊く際は風防が必須です。
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「A」から火が覗けるのも嬉しいポイントです。
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共感してくれる方はかなりの「変態」です。
収納ケース
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京都にある風街道具店さんの別注品としてリリースされている、C&C.P.H EQUIPEMENTのKOVEA CUBE専用の収納ケースになります。
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C&C.P.H. EQUIPEMENTとは
「あると便利だな」をコンセプトにしている日本のアウトドアブランド。さまざまなライフスタイルにマッチするような、さり気なくアウトドアを感じられるデザインが特徴です。
出典:CAMP HACK
サイズ:28 x 23 x 10cm
価格は4,900円(税抜き)と、安くはありませんが、しっかりした作りで、CUBE no ITAを装着した状態でピッタリ収納ができる上、変換アダプター、風防一式も収納可能ですので、これ以外の収納ケースは考えられません。
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底部分が防水使用になっており、製品として作り込まれている印象です。
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まとめ
超機能的ではなく、弱点も結構あるKOVEAのCUBEですが、カスタム甲斐のあるアイテムでもあります。
数々のカスタムを施した後はもう手放せないくらい愛着が湧きます。
そんな愛着が湧くギアを所有するのもまたキャンプの楽しいところです。