SomAbitoとは
奥京都のガレージブランド
SomAbitoは2014年に誕生。
奥京都を拠点に活動するガレージブランドSomAbito.ブランド名は木こりを意味する杣(ソマ)に由来する.伝統的な杣の血を受け継ぐ伊東和哉と革新的な発想の持ち主である岩城四知の二人が中心となって活動している。日本文化と異文化とを融合させた木製品KYO-KUKSAや主に京都産のひのきを使ったファニチャーなどを製作。新たな製品作りを通じて奥京都の森の資源に新たな命を吹き込んでいる.
また、彼らは製品作りだけでなく古民家バルや野外バルなど新しい奥京都の楽しみ方の創出にも精力的に活動している.
出典:http://somabito110.jp/
- 企画・デザイン・製作・発売:株式会社数理General Design Works
- 木製品製作:株式会社いとう
- 窓口担当:株式会社数理General Design Works 岩城四知 様
シェラカップの黒錆加工について
SomAbitoさんの黒シェラカップの美しさの秘密について、少し語らせたいと思います。
「黒錆加工」は、キャンパーなら一度は耳にしたことがある言葉ではないでしょうか。
有名なのは、オピネルナイフ(炭素鋼)の黒錆加工ですね。
ナイフの黒錆加工は、赤錆の防止という明確なメリットがあり、実践しているキャンパーも多く、一般的に知られている手法です。
シェラカップの黒錆加工は、実用性という良り装飾性の面が強く、世界中を探しても、SomAbitoさんにしかできない加工で、その秘密について、SomAbitoクリエイティブディレクターの岩城さんに伺いました。
当然ですが、詳しい加工方法や手順は企業秘密ですので、公開できかねることご了承ください。
そもそも、金属の酸化黒発色方法は様々な手法があり、先述の鉄(炭素鋼)の加工が比較的にしやすく、家庭でも行うことができますが、金属の中でも、ステンレスへの加工が特に難しいと言われています。
SomAbitoさんのブラックシェラカップのような美しい黒発色するには、ステンレス素材の処理方法と黒錆加工までの仕上げ技術に秘密があります。
その独自のステンレス処理と仕上げ方法は、どちらも試行錯誤の上確立させた技法で、大手メーカーですらマネできない代物です。
通常のヘラ絞り (金属の塑性加工)などで成型した場合はこのような美しい発色は不可能とのことです。
黒錆は加工であり、塗装ではないので、剥がれる心配もありません。
また、ブラックシェラに映える、様々なデザインは、SomAbitoさんの卓越したレーザー技術によって、黒のボディーに合う金や銀色に発色させています。
一つのシェラカップの制作に、日本各分野の職人技が集結しているということです。
正直、このようにモノづくりの背景を知ってしまうと、使うのを躊躇ってしまいます。
一つ欠点を挙げるとしたら、洗い終わった後にすぐ拭いて乾燥させないと、水滴の跡が黒のボディーにかなり目立ちます。黒い車の方が傷や水滴跡が目立つのと同じ原理です。
購入品紹介
私は、様々のガレージブランドさんとのコラボ品を買い集めております。
MMFこと、名古屋の名店mountain mountain factoryさんの250深型シェラカップ。
ちなみに、MMFさんとのダブルネーム品のみ、ハンドルが指に掛かりやすい「S」型の設計となっています。
スノーピークのシェラカップハンドルがこのタイプでしたので、ブラックシェラもそうならないかなって恋焦がれてました。地味にうれしいディテールです。
ヘキサテーブルでおなじみ、TheArthさんの通常タイプシェラ。
老舗ガレージブランドOLD MOUNTAINからは2種類の通常タイプ。
どれもコラボの証として、本体裏に「SomAbit」のレザー刻印が施されています。
まとめ
たかがシェラカップ、されどシェラカップ。
どれだけこだわったシェラを使用しているかで、その方のキャンプ沼の深さが分かります。(笑)