ヴィンテージの古着は好んで着ますが、ついにギアまで「ヴィンテージ」ものに手を出してしまいました。
「ヴィンテージギア沼」の入り口になるのは約100年前に製造されたDIETZ社のレイルロードランタン「No.39 STEEL CLAD」です。

知る人ぞ知る名品です。
DIETZとは
DIETZ (デイツ)社は、Robert E. (Edwin) Dietz氏により1849年にニューヨークで設立された照明機器メーカー。

正式名は「R. E. Dietz Company」、自動車の生産ライン及び道路工事の警告灯においてメジャーシェアを獲得。後に、鉄道の信号灯として使われる「レイルロードランタン」でもその名を広く知られるようになった。

市場拡大を狙い、1956年にニューヨークから香港、1988年に香港から中国に生産施設を移転
DIETZのリーズナブルで高品質のランタン (スケーターズランタン・ドライビングランタン・ハリケーンランタン・ショートグローブランタン)は業界で高く評価されています。
1956年以前にニューヨークで生産されたヴィンテージのレイルロードランタンにはプレミアがつき、フリマサイトなどで高値で取引されています。

ホームページもヴィンテージ感満載、いい意味で (笑)!
購入品紹介
- サイズ:170 x H260mm (H410mm ハンドル込み)
- 重量:1,131g
- 素材:スチール、ガラス
- 芯サイズ:5分芯
- 容量:200ml
- 燃料:灯油、パラフィンオイル
- 原産地:アメリカニューヨーク
- 価格:34,800円 (税込み)

フレーム (トップフード)、グローブ、燃料タンク、ウィック (芯)と4つのパーツに分解できます。

トップフードには、ブランド名の「DIETZ」、型番である「No. 39 STEEL CLAD」、当時の生産地「NEW YORK U.S.A」のエンボス加工がされています。

無条件にテンションが上がる「アメリカ製」!
点火時、熱がこもらないようトップフードにたくさんの通気口が設けられています。

写真のレバー部分を押し込むころで、トップフードが開きます。


バーナー部分は「DIETZ CONVEX」製で、バーナーまでエンボスが入ってる個体はかなり希少です。


リファービッシュされており、ここまでコンディションの良い個体はなかなか出回りません。
グローブもビンテージの純正「VULCAN (バルカン)トールグローブ」です。

エッジ部分に少しチッピングはありますが、割れやヒビが無く良好な状態です。


ハンドルは持ちやすいワイヤータイプです。


矢印部分の溝に引っ掛かり、垂直に固定可能な仕様。

ランタンフック掛けるときに、斜めになることが多いので、バランスに気を付けてます。

アイアン製のランタンハンガー、sanzoku mountainの「shock」は無骨さ全開で、「DIETZ」にピッタリです。


底は傘状に広がるデザインとなっており、手荒に置いても安定する形状です。

燃料タンクの状態も◎です。

使用 (点火)方法
① 給油
トップフードを開き、グローブおよびオイルタンクを取り外します。

バーナータンクは上に引っ張ることで取り外せます。

ウィック (芯)部は回ことで燃料タンクから分離できます。

必要に応じて芯を装着します。

ウィック (芯)は「5分芯」と言われている、幅15mmサイズとなります。

燃料はリーズナブルな灯油でも問題ないが、臭いと煤の少ないパラフィンオイル (レインボーオイル)がおすすめです。

燃料タンクは容量は約200mlで、満タンには入れず150ml程給油します。

15分ほど芯にオイルを吸い込ませます。
タンクを戻す時は、本体の溝にバーナーの調節ハンドルを合わせます。

② グローブを装着
グローブを割れないよう元に戻します。

③ 点火
ライターで芯に点火すれば簡単に着火可能。


④ 微調整
出す芯の長さで炎の大きさ (明るさ)を調整します。

明るすぎると雰囲気がなくなるので、ほんのり手元が照らされるくらいがちょうどいいです。

消火
消火は簡単で、ウィック調節ハンドルを回し、芯をひっこめるだけで消火可能です。
火が消えても本体が熱いままですので、取り扱いの際にはグローブをつけ十分注意する必要があります。
