運よくヤフオクで新品状態のE.Thomas & Williams社カンブリアンランタンを発掘したので、ご紹介させて頂きたいと思います。

ヴィンテージ品ではありませんが、真鍮のエイジングが楽しみな一品です。
真鍮ランタンが好きで、ついつい集めてしまいます。

カンブリアンランタンとは

カンブリアンランタン、またはマイナーズランプと呼ばれており、その歴史は古く、1860年代のイギリスのウェールズ発祥と言われています。
ウェールズの古名がカンブリアは古代カンブリア紀由来で、「カンブリアンランタン」という名がついたそうです。
ちなみに、全然関係ないのですが、テレ東の「カンブリア宮殿」という経済番組の名前もこの「古代カンブリア紀」に由来します。

進化により突如一斉に多種多様な形態の生物が登場し、将来への模索が行われた「カンブリア爆発」の起きた時期である。多様な経済人が誕生し、未来への道を模索する現代の日本を、未来への進化が爆発的に起こったカンブリア紀に準えており、番組のキャラクターにも、この時期のバージェス動物群の1つ・アノマロカリスが使われている。
出典:wikipedia
「マイナーズランプ」は、「Miner」、すなわち「炭鉱夫」に由来し、炭鉱での使用が背景にあります。
炭鉱で使用する「カンブリアンランタン」の役割は二つあります。
一つ目は明かりを灯すこと、当たり前ですね。
もう一つは炭鉱のガス検知です。
炭鉱ではメタガスが発生するケースが多く、運悪く引火して爆発すると大惨事に繋がります。ガスの多いところでは炎が大きく燃えるので、その燃え方の変化で危険を察知できます。
「カンブリアンランタン」の炎は外部のガスには引火しない構造となっています。
「カンブリアンランタン」、「マイナーズランプ」両方とも同じ型のランタンのことを指しています。
本ブログでは「カンブリアンランタン」で表現を統一させて頂きます。

オリンピック聖火ランタン
2020 (2021)東京オリンピックの聖火ランタンとして、カンブリアンランタンのデザインが採用されています。

正式名称は「東京2020オリンピック聖火リレーランタン」です。

ギリシャ・オリンピアで採火された聖火を大会開催国に運ぶため、また聖火リレーが行われる市区町村間の車両移動の際などに使用されるアイテム、それがランタンです。聖火リレーでつながれる炎は、トーチからトーチへつながれるだけではなく、聖火リレーが行われていない間の移動時には、聖火の炎が消えないよう、ランタンへ炎が移されます。
出典:公益財団法人東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会
なじみのあるアイテムがオリンピックのような大舞台に登場するのはちょっと嬉しい。
購入品紹介
- ブランド:E.Thomas & Williams
- カラー:真鍮 (ブラス)
- 収納サイズ:30.5cm
- 大きさ:26.5cm (フック含まず)
- 底部直径:8cm
- 重量:1,144g
- 原産地:イギリス(UK)
- 購入価格:19,800 (税込み)

一点一点にシリアルNo.が振り分けられており、所有欲が大いに満たされます。

メーカーエンブレム、UK産の刻印が渋い。


E.Thomas & Williams社

今回購入したのはE.Thomas & Williams社の製品になります。
同社は、19世紀末よりオイルランタン専門店として創業し、現存で唯一本物のカンブリアンランタンを作り続けているイギリスの老舗ランプ工房です。

安全なLEDランプが主流となった今、現在は炭鉱での需要もなく、イギリスを代表する贈答品としてロイヤリティファミリーにも献上している由緒正しい逸品です。
ディテール

パッケージのデザインも英国紳士感あふれてます。

収納筒はダンボールのような硬い紙でできていて、底の設置部と蓋はプラスチック製、そこそこ頑丈で作られており、すぐに壊れることはなさそうです。

作りはオール真鍮で高級感が溢れています。また、酸化による真鍮独特の味のある経年変化が楽しめます。

ピカールなどの研磨剤で磨いて、常に新品のような質感保つのもよし。

本体と台座(燃料タンク)は捻ることで分解することができます。

上部内部に金属製の網が取り付けられており、炎が外部のガスへの引火を防ぐ役割の物です。
ここに煤が溜まると不完全燃焼を起こしますので、こまめのチェックが必要です。

このリングを外すことで、燃料の補充や芯の取り換えが可能。
芯のサイズは「4分芯」と言われている幅12mmサイズとなります。
燃料タンク蓋の接合部分とタンクを本体の接合部のパッキンはコルク材が使用されています。

芯とコルク材は消耗品となります。ガラス製のランプホヤ、コルクパッキン含め個別で購入が可能です。
点灯時は15分程度芯に燃料を吸い込ませてから着火します。

芯が微調整は針のような棒でします。
光量については、出す芯の長さによってある程度調節が可能。
管理人はなるべく小さい灯りを楽しめたいので、芯の長さは最小限にしています。

吊る下げ時、調整針が本体底より出っ張ります。
トライポッドなどにかける場合、特に小さいお子さんは目線くらいの位置になりますので要注意です。

燃料

一般的には灯油が使用されますが、ケロシン特有の臭いと煤が多いため、管理人はオイルランタン専用の「スターパラフィンオイル」や「レインボーオイル」を使用。

パラフィン系オイルの引火点は、灯油が40度前後なのに対し約100度で、圧倒的に燃えにくく安全性が高い。
また煤や臭いが少なく、フレーバーや色も選べます。その特性からレストランのテーブルランタンにも使われますのでお勧めです。

漏れ対策や給油時の液漏れ対策として、定番のトランギアの燃料ボトルを使用しています。
点灯時はランタン全体が触れない程熱くなりますので、小さいお子さんがいる場合は特に要注意です。
うちでは卓上に置くか、CAMP MANIA PRODUCTSさんのウッド製トライポッドにぶら下げて使用しています。

まとめ

小ネタになりますが、あの「天空の城のラピュタ」にも登場しているカンブリアンランタンはまさに歴史とロマンが詰まった証です。
そんな「カンブリアンランタン」の小さな炎を眺めながら飲むお酒はきっと格別に感じるはずです。
